歌詞付【LP5A面】月が射す夜 / あとがき / すれちがった肩ごしに / 曙 / 漂う 〜( 風 アルバム )
収録曲
1.月が射す夜
2.あとがき
3.すれちがった肩ごしに
4.曙
5.漂う
歌詞
1.月が射す夜(詞曲 伊勢正三)
窓から月が射す夜は
言葉では喋りたくない
君と居る 夏が行く 暑すぎたね ふふ
遠くを見てる
横顔が寂しい君だけれど
人はみな さびしがりやの
顔してるものだろう
音が跡切れた風鈴だけに
さびしい人の心が解かる
あの時 笑っていたね
流されれば すべてが終わるなんて
君は今 夏の終わりに何を捨ててゆくのか
季節が動く時の 蝉の声 響けば
さびしい人の心も変わる
2.あとがき(詞曲 大久保一久)
夕陽が線路に向かって沈む頃
疲れた足取り
急がせていたのは
君のあたたかな言葉を
知っていたからだろう
許しあえた心が崩れた部屋に
残されてたのは
小さな合鍵ひとつ…
テーブルクロスに薄く残る染みは
二人で暮らした
僕への忘れ物
時がゆけば慣れてしまう
それに気づいていれば…
それは過ぎた二人の終わりに書いた
“あとがき“にも似て
淋しくなるだけ
今も振り返ればあの頃は
僕のうしろで
暮らしていたのさ君は…
3.すれちがった肩ごしに(詞曲 大久保一久)
暮れてゆく街並みは
地下を走る電車から
眺める事は出来ないし
沈む心隠せない
すれちがった肩ごしに
あなたが今去ってゆく
その背中さえ見送れず
うつむくままベルの音
電車の窓ガラスに今映ってるのは
優しい言葉だけのあなたの胸の中で
おどけてた私です
去りゆくもの皆すべて
美しいと言うのなら
せめて最後にそれだけは
残していてほしかった
電車の窓ガラスに今映ってるのは
優しい言葉だけのあなたの胸の中で
おどけてた私です
4.曙(詞曲 伊勢正三)
雪が溶けて河を流して
時の流れも変わり始める頃
ああ誰もが人恋しくて
そっとつぶやく言葉が
たまらなくやさしい
悲しみなんて幸せの前触れ
月が出るまでこのひとときを君に
影を残して西へと流れてゆく
今日の終わりを愛する人へ
ああ東京 かすみそうな街
そっと暮らしてゆければ
ただそれだけでいい
悲しみなんて幸せの前触れ
月が出るまでこのひとときを君に
悲しみなんて幸せの前触れ
月が出るまでこのひとときを君に
5.漂う(詞曲 大久保一久)
翔びかう鴎しゃがんで見てる
“淋しさ“それに沈むふりをする
君の細い背に時の流れを感じて
心の隙間を僕の愛でうめてみる
真白な頬さえ赤く染めてしまう頃
浜辺の風もいまは吹かない
遠くに煙る夕暮れの街
裏町あたりふと足を止めて
流れる歌にも耳をかたむける人は
別れと幸せ肩に感じてるからさ
愛する事にもいつかなれてしまえば
ささӓ