バイデン氏とトランプ氏 同じ日にメキシコとの国境テキサス州を訪問 互いを批判(2024年3月1日)
アメリカ大統領選挙の一大争点となりつつある移民問題を巡り、バイデン大統領とトランプ前大統領がそろってテキサス州を訪れ、非難の応酬を繰り広げました。
バイデン大統領
「国境を守るには、より多くの捜査官、警官、裁判官、設備が必要だ。今こそ私たちがこの問題に取り組む時だ。これ以上は待てない」
南部テキサス州で国境管理の現場を視察したバイデン大統領は、国境警備の強化策を盛り込んだ緊急予算案を阻んでいるのは共和党だとしたうえで、「誰のために働いているのか思い出せ」と非難しました。
また、トランプ氏がこの法案を成立させないよう議会に圧力を掛けているとされることを念頭に、「政治的な駆け引きはやめ一緒にやり遂げよう」と釘を刺しました。
トランプ前大統領
「これは過去3年に及ぶバイデンによる侵略だ。私は彼をペテン師ジョーと呼んでいる。彼は根性が曲がった、我が国の歴史上で最悪の大統領だからだ」
そのトランプ前大統領も同じ日にテキサス州に入り、「アメリカは移民犯罪に蹂躙(じゅうりん)されつつある」と急増する移民による事件の凶悪性を指摘し、バイデン政権下の移民対策を批判しました。
アメリカの国境を超えて拘束・保護された移民は3年連続で過去最多を更新し、11月の大統領選挙の一大争点になりつつあることを受けて、再戦が有力視される両者は早くも舌戦で火花を散らしています。
[テレ朝news]