今年のお題は「和」 天皇陛下が地方訪問で人々の笑顔に和んだ思い綴
きょう、皇室の新年行事である「歌会始の儀」が皇居で行われました。
今年のお題は「和」で、国内外から1万5000首を超える応募があり、入選した10人の歌が詠み上げられたほか、天皇皇后両陛下や皇族方が歌を寄せられました。
陛下は「をちこちの旅路に会へる人びとの笑顔を見れば心和みぬ」と詠まれました。
陛下が地方を訪問した際、迎えてくれた人々の笑顔に心が和んだ気持ちが込められているということです。
皇后さまは「広島をはじめて訪ひて平和への深き念ひを吾子は綴れり」と詠まれました。
皇后さまは長女・愛子さまが中学校の卒業文集に平和への願いを書いたことを聞き、感慨深く思ったことを詠まれました。
愛子さまは学業のため、歌会始の儀に出席しませんでしたが、「幾年の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ」という歌を寄せられました。
大学の授業で学んだ中世の和歌が戦乱の世を越えて現代に受け継がれていることに感銘を受けた気持ちを詠まれました。