避難所でエコノミークラス症候群の検診「せっかく助かった命を避難しているだけで落とす方もいる」能登半島地震|TBS NEWS DIG
記者
「こちらの小学校ではきょうから授業が始まる予定でしたが、教室は避難生活に使われています」
震度6強を観測した石川県珠洲市の小学校では、地元の住民を中心におよそ300人が避難生活をしています。きょうから3学期が始まるはずでしたが、授業再開のめどは立っていません。
避難している子ども
「友だちに会えないので悲しい気持ち」
「授業も受けられないし遊べないから大変」
津波による被害も受けた珠洲市。きょうから公的な支援を受けるために必要な「り災証明書」の申請が始まりました。
被災した市民
「全壊で全然ダメです。避難所でただ座って待っているより、少しでも早く受け付けをしておけばいいかなと思って」
避難生活が1週間を超えた避難所では、徐々に衛生面や健康など様々な課題が浮き彫りになってきました。
避難している人
「この服は家から出た1日から。なるべく除菌ペーパーで拭いて、拭いて。食料とか水の次の段階の下着類、上着類が必要」
「やっぱり一番気になるのは衛生面。あと、かぜとかコロナとかインフルエンザとか健康面」
「食べ物が一緒のものばかりだし、かたい。おにぎりを持ってきてもらったけど食べられない。なるべくやわらかいものを食べているが、やわらかいものはパンしかない」
「グーっと伸ばして1、2、3。またグーっと1、2、3」
穴水町の避難所では医師による「エコノミークラス症候群」の検査が行われました。エコノミークラス症候群は、血流が悪くなってできた血の固まりが詰まるもので、最悪の場合、死亡するケースも。避難生活が長引くほどリスクが高まるとされます。
検診スタッフ
「せっかく助かった命が、避難しているだけで命を落とす方がいるので、そういうのを防ぐために啓蒙活動をしている」
こうした状況を受け、石川県はきょうからホテルや旅館で最大3000人を受け入れる「2次避難所」の受け付けを始めました。2次避難所の準備が整うまでは、金沢市内に看護師が24時間常駐する暫定的な避難施設を設置し、高齢者や障がい者らを優先して受け入れるということです。
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